うぺのえーあい競艇日記

いわゆる"AI"を使った競艇予想を書いたりする。ただの競艇好き。機械学習で儲けようといった気持ちはそんなにない(勝てたら嬉しいけど)。機械学習は強力だけど苦手な部分も多い子なので、そこを我々人間が補ってあげて、二人三脚で歩んでいけたらいいなと思っている。繰り返してですが、ほんとただの競艇好きです。世の中の人がもっとみんな競艇好きになったら嬉しい。

【子供に聞かれたらどうしよう】なぜ人を殺しちゃいけないのお?(1)

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基本ネットで調べて出てくる情報だけなので鵜呑みにはしないでね!!

よくある質問である。

ググるとたくさん出てくる(ほげえ)。

特に載せないけど、高尚な答えもたくさん(ほげえ)。

ここではそういう「気持ち」とか「道徳」みたいのはとりあえず置いといて、定義とか事実だけを確認するぞい。

殺人の定義

ここでさくっと調べてみる。 殺人(サツジン)とは - コトバンク

人を殺すこと。「殺人を犯す」「尊属殺人」
  • 世界百科事典第二版 殺人
宗教上あるいは組織や制度を維持するために殺人が正当化されることは,いつの時代でもどのような社会でもむしろ一般的であった。国家権力を背景とした法体系化では殺人罪が規定されているが,国家的法組織をもたない社会における殺人は,それを正当化する判断基準が,多くの場合われわれの社会とは異なっているのである。その理由として呪術・宗教的解釈が法的領域に大きな位置を占めていることが挙げられよう。部族社会においては,枢要な価値は〈神聖なるもの〉として社会成員に表象される場合が多く,〈神聖侵犯〉とされた行為が社会の側からもっとも激しいサンクションを受けることになる。

ふたつ目はなんかよくわからないことが書いてあった。

殺人の頻度

  • 世界の殺人発生率 このサイトでは国連の情報を元に各国で10万人あたり何人が殺人によって命を落としているかの統計が見れる。 www.globalnote.jp

  • 数字を見る前に気をつけなければならない点があって、それによると、「殺人の定義は原則として「非合法かつ意図的に他人を死に至らしめたもの」で、殺人未遂、過失致死、正当防衛による死亡、法的介入による死亡、戦争・武力紛争による殺害は含まれない。」だそうだ。だから、地域によってはもっと多くの人が”殺人”によって命を落としている可能性があるようだ。

2017年12月4日の時点では、日本では、10万人あたり0.31人が殺人で命を落としている。大体30万人いてようやく一人といった具合か。 2017年で最も人口が少ない鳥取県が56万5233万らしい( 都道府県の人口一覧 - Wikipedia )ので、30万人に一人というのは田舎の方であれば、二人いるかどうか、東京のような1374万もいる都市であっても、40人程度というくらいか。

地域によってばらつきはあるが、世界平均としては6.2人 / 100,000万人のようだ(List of countries by intentional homicide rate - Wikipedia)。

これが多いのか少ないのかはよくわからない。

同種族殺し

f:id:kohilinus:20171205182943p:plain (from カマキリ - Wikipedia)

同種族殺しは動物たちや虫達の間でも見られる。

ザリガニの共食いなんかは、自分の目でも見たことがある。

魚や虫では共食いは結構多いようだ。

でも、同族種殺しは、いわゆる動物の間にも見られるようだ。

  • チンパンジーがチンパンジーを殺して食べる。(食べる部分は3:00~くらいから、閲覧注意)

www.youtube.com

  • ライオンの子殺し

www.youtube.com

なんでこういうことが起きるかはそれぞれ「チンパンジー 共食い」「ライオン 子殺し」などと調べるといくつか記事が出てくる。

natgeo.nikkeibp.co.jp

tocana.jp

The phylogenetic roots of human lethal violence

という論文が2016年Nature誌に掲載されていた。

元論文がこちら。

https://www.nature.com/articles/nature19758

以下のリンクの記事が内容をかいつまんで説明してくれている。

https://arstechnica.com/science/2016/09/controversial-study-pins-humans-murderous-ways-on-our-primate-ancestors/

アブストラクトだけここでメモしておく。(phylogeneticという単語はいまいちよくわかんなかったので、適当に訳すか、飛ばしてある)

The psychological, sociological and evolutionary roots of conspecific violence in humans are still debated, despite attracting the attention of intellectuals for over two millennia.

人間における同族への暴力(conspecific violence)の心理学的・社会学的・進化学的根源は未だに議論がづいており、2000年以上も識者の興味を引き続けている。

Here we propose a conceptual approach towards understanding these roots based on the assumption that aggression in mammals, including humans, has a significant phylogenetic component.

ここでは、その解明に向けて、「人間を含む哺乳類が有する攻撃性が、系統発生的(phylogenetic)な要素である」という仮説に基づいた概念を提案する。

By compiling sources of mortality from a comprehensive sample of mammals, we assessed the percentage of deaths due to conspecifics and, using phylogenetic comparative tools, predicted this value for humans.

可能な範囲の哺乳類サンプルから死因を収集し、philogenetic comparative tools (https://en.wikipedia.org/wiki/Phylogenetic_comparative_methods 何か当該分野で用いられる分析手法のようだ)を用いて、同族の暴力が死因となる割合を求め、人間に関してもこの値を算出した。

The proportion of human deaths phylogenetically predicted to be caused by interpersonal violence stood at 2%.

人間において、同族の暴力が死因となる割合は2%であった。

This value was similar to the one phylogenetically inferred for the evolutionary ancestor of primates and apes, indicating that a certain level of lethal violence arises owing to our position within the phylogeny of mammals.

この値は、進化の過程上我々の先祖に当たる霊長類や猿のものと近く、このことは致命的な暴力が哺乳類の系統内で同じ水準で(? owing to our position)発生することを示している。

It was also similar to the percentage seen in prehistoric bands and tribes, indicating that we were as lethally violent then as common mammalian evolutionary history would predict.

これは有史以前のbands (?)や部族の間で見られる割合とも近く、我々人間が一般的な哺乳類の進化史から予測できる程度に致命的な暴力を(同族に対して?)振るいうることを示唆している。

However, the level of lethal violence has changed through human history and can be associated with changes in the socio-political organization of human populations.

しかしながら、致命的な暴力の程度は人の歴史と共に変化しており、また人々の社会政治組織における変化とも関連づけられる。

Our study provides a detailed phylogenetic and historical context against which to compare levels of lethal violence observed throughout our history.

この研究では、人の歴史において観察されている致命的な暴力の程度に関して、詳細な系統発生及び歴史的文脈を提示する。

だそうだ。 哺乳類として、ある程度同族殺し(人間であれば殺人)が起きるのは自然ということか。